towaly_main

※本記事は投資サークルTOWALYによる寄稿です。特定の暗号資産の取引を推奨するものではございません。

はじめまして!一橋大学公認投資サークルTOWALYです。
普段は個別株式のファンダメンタルズ分析をしていますが、今回はご機会を頂いて、暗号資産投資について分析させてもらいました。

今回のテーマは「暗号資産のビジョナリー投資」。ビジョナリー投資とはなんでしょうか?ビジョナリー投資とは文字通り「ビジョンを持った投資」という意味です。実はこれは幣部員の造語で、「投機」ではなく「投資」がしたいという気持ちをこめた言葉です。

ビットコインをはじめとした暗号資産はバブルやギャンブル的なイメージが未だ強いですが、ビジョンを持って暗号資産に投資をすること、学生として、暗号資産投資を通して社会問題に向き合うことを今回は真剣に考えてみました。

もちろん投資は実益が前提なので、しっかりポートフォリオを組んで利益を最大化します!

ポートフォリオの基本方針

今回のポートフォリオは、

  1. 2つの軸をもとに購入するコインを3つに絞る
  2. 3つのコインを、より小さいリスクで大きなリターンが得られるように配分を設定する

という手順で作っていきます。

1.の中の2つの軸は、ビジョナリー投資という信念に基づき、

  1. ①各コインのビジョン(作られた背景や理由、コインが実現したいこと)
  2. ②各コインの価格に対するリスク

とします。

各コインの分析

まずはLINE BITMAXで実際に購入できる6コインについて3つに絞るため、①ビジョンや②リスクを中心に特徴を分析してみました。

今回分析するコインは

です。

※時価総額は2021年8月22日の終値、価格は2020年8月22日と2021年8月22日の終値を採用しています。

ビットコイン(BTC)

ビットコインは最初の暗号資産であり、時価総額が100兆円を超える最も規模の大きい通貨です。価格は1,235,466円から5,410,369円と、1年間で約4.3倍になっています。

ビジョン
ビットコインは銀行などの第三者機関を介さない電子取引の実現を目的に作られたコインです。発行主体や中央の管理者はおらず、すべての取引がブロックチェーンの中で行われます。金融包摂の視点からも注目されている通貨です。

リスク
いくつかの問題点も指摘されています。一つ目は環境への負荷が大きいことです。ビットコインが取引の承認方法として採用している「Proof of Work (PoW)」では電力が多く使用されることが指摘されています。

二つ目の課題はスケーラビリティ問題です。これはビットコインで処理できる取引量のキャパシティが限界に達した時に送金が大幅に遅れたり、手数料が高騰したりしてしまうことです。

ビットコインキャッシュ(BCH)

ビットコインキャッシュはビットコインから派生したコインで、時価総額は約1.4兆円です。価格は1年間で30,401円から73,781円へと約2.4倍になっています。

ビジョン
ビットコインキャッシュはブロックの容量をビットコインの32倍まで拡張することで処理速度を改善し、スケーラビリティ問題を解決することを目的に作られました。デジタル決済手段として期待されています。

リスク
ビットコインよりも容量を多くして処理速度を改善させたことの裏返しとして安全性がビットコインに劣ることが懸念点です。

イーサリアム(ETH)

イーサリアムの時価総額は約42兆円で、ビットコインに次ぐ二番目です。価格は1年前が41,888円で現在356,297円と8倍以上になっています。

ビジョン
イーサリアムには、「ブロックチェーンを利用した分散型アプリケーションの開発を容易にするプラットフォームの構築」というビジョンがあり、スマートコントラクトという技術が有名です。

このスマートコントラクトを金融分野で実装することによって銀行のような管理者がいない、さらにどんな国やバックグラウンドのひとでも、利用可能な金融サービスDeFiを実現しています。 また、イーサリアムのブロックチェーン上ではNFTの大半が発行されています。NFTは途上国で貴重な収入源になり得る、ゲーム上のアイテムを売買するなどのビジネスを支える技術にもなっています。

リスク
ただ、最近はGas代と呼ばれる取引手数料の高騰が懸念されていて、大きなリスクです。 また、ビットコインとの値動きの相関が非常に強いので、ビットコインの動きにも注意が必要です。

リップル(XRP)

リップルはFacebookが管理者のコインです。時価総額は約6兆円で第6位です。価格は去年30.2円だったのが現在は134.53円になりました。

ビジョン
リップルは異なる通貨同士の間で価値交換を促進させるブリッジ通貨です。 途上国では、出稼ぎ労働者の仕送りのための国際送金にかかるコストが大きな負担になっていますが、リップルは高速かつ安全な国際送金の実現を目標にしています。

リスク
ただし、リップルをめぐっては、リップルが暗号資産ではなく、株式のような有価証券としてみなされるべきだという訴訟問題があり、もし暗号資産として認められなくなった場合は大きく価格が下落するリスクがあります。

ライトコイン(LTC)

1年前の価格は6382.45円でしたが、2021年の5月には約41,750円まで上昇し、現在の価格は20,386円となっています。現在の時価総額は約1.3兆円です。 ビットコインが抱える取引処理速度の問題などを解決する目的で、かつてGoogleのエンジニアであったチャーリー・リー氏によって作られました。 デジタルゴールドと呼ばれるビットコインに続く、仮想通貨としてのデジタルシルバーという位置づけをしています。

ビジョン
送金速度の向上や少額決済に対応した安価な送金手数料を実現しています。ビットコインよりも身近で使いやすい仮想通貨を目指しています。

リスク
政府や銀行などの中央管理体の意向に左右されない、非中央集権的な仮想通貨であると言われていますが、チャーリー・リー氏への依存が指摘されています。また、アップデートや開発のニュースもリスク要因として挙げられます。

リンク(LN)

1年前の価格は2,957.12円で価格にあまり変化はみられませんでしたが、2021年2月以降、上昇して現在の価格は16,249.57円になりました。現在の時価総額は約963億円です。 LINEが独自開発したプライベートブロックチェーン「LINE Blockchain(旧名称:LINK Chain)」を用いて発行した暗号資産として2018年8月に公開されました。

ビジョン
LINE Brockchainを活用することでサービス提供者とユーザーの関係をよりフラットにし、共創関係を構築できるトークンエコノミーをつくる構想であるLINEトークンエコノミーの実現を目指しています。

リスク
時価総額がまだ小さいことや、LINEのDaapsのリリース情報に大きく反応すること、潜在的な購入者に偏りがあること等が考えられます。

ポートフォリオ作成

分析のまとめ

以上の分析を簡単に表にするとこのようになります。

matome

暗号資産とひとくちに言っても、ビジョンもリスクも様々ですね。

投資する暗号資産の決定

今回私たちTOWALYはこの中から、イーサリアム、リップル、LINK(リンク)の3つを選びました。

ビットコインやビットコインキャッシュは環境問題に関するリスクから、ライトコインは他のコインと比べて、特にイーサリアムと比較して相対的に見えるビジョンが弱く感じたので、組み込みませんでした。

また、イーサリアムとリップルは特に途上国での金融包摂の観点から魅力的で、イーサリアムとLINK(リンク)は投資することで、Daapsのプラットフォームとしてすべての人々の生活の向上に貢献できると考えました。

さらに、LINK(リンク)は私たち日本人や学生にとって非常に身近なLINEというプラットフォームが提供しており、投資を通じて、今後私たちを含めた多くの日本人や学生を暗号資産投資やブロックチェーンを通じた共創へ導くことが出来るのではないかと思ったので、ポートフォリオに組み込むことにしました。

みなさんはどの暗号資産のビジョンに共感しましたか?

投資配分の決定

ビジョンに基づいて投資する暗号資産を決めた後は、私たち自身の利益の最大化の為の投資配分の決定です。

より小さなリスク(価格の変動の激しさ)で最大のリターンを得るために、シャープレシオ、つまり、
「リターン/リターンの標準偏差(リスク)」が最大になるように計算すると……

シャープレシオ

シャープレシオ

イーサリアムに86.08%、LINK(リンク)に13.92%のお金を投資するのが最適となりました。(あれっ、リップルは……)

ちなみに、少し複雑になりますが、計算は以下のように行います。

  1. コイン同士の共分散 or 分散を出す
  2. 各コインの期待収益率を出す(月次収益率の平均)
  3. ポートフォリオの分散は

    計算式
    (※X=ウェイト、σ=標準偏差)

    この式で求められるので、これに従って、各コインの分散・共分散、ポートフォリオに占めるウェイト(仮に設定する)を使ってポートフォリオの分散を仮に設定します。
  4. 期待収益率をポートフォリオの標準偏差(√③)で割ったものがシャープレシオです。
  5. このシャープレシオが最小になるようにExcelのソール機能を使って各コインのウェイトを変数にして計算してもらうと、適切なウェイトが上のような結果になります。

※期待収益率や標準偏差は各コインの2018年10月~2021年7月の月末終値をもとに算出しました。

まとめ

  • ビジョンとリスクを軸にして、イーサリアムとリップル、LINK(リンク)をポートフォリオに組み込む事を決定
  • 利益が最大になるように計算したところ、イーサリアムに約86.08%、リップルに0%、LINK(リンク)に約13.92%投資するのが最適に

感想

暗号資産について学ぶいい機会になりました。正直、このような機会がなければビットコインの名前しか知らなかったと思います。最近では街で暗号資産の広告を見る機会も徐々に増えてきているように、今後、暗号資産は私達の生活にとって身近な存在になるかもしれないので、興味をもった暗号資産の動向には注目していきたいです。

やってみたいこと

加えて、暗号資産やブロックチェーンをより身近に感じるために生活の中でどのくらい使われているのか知りたいですね。
また、リスクの分類・整理をしたり、他の資産を組み込んだりして、リスクを最大限に分散させたポートフォリオも作成してみたいです。

【ご注意事項】
  • 本記事は投資サークルTOWALYの見解です。本記事の内容に関するお問い合わせは
    投資サークルTOWALY(https://sites.google.com/site/hitutowaly/)までお願いいたします。
  • 本記事は特定の暗号資産の取引を推奨するものではありません。
  • 記事内の情報は原稿執筆時点のものです。正確にお伝えするよう留意しておりますが、正確性を保証するものではございません。

LINE BITMAXのLINE公式アカウント
友だち追加

ショートカット追加

ご注意事項
・このページはLINE Xenesis株式会社が運営する暗号資産販売所「LINE BITMAX」のWebサイトです。バナー広告等から訪問された場合、このページの前に閲覧していたWebサイトは、当社が作成したものではなく、掲載されている情報(感想・評価等を含む)は当社によって管理されていません。そのため、当該情報の内容は当社が保証するものではありません。
・暗号資産は、日本円やドルなどのように国がその価値を保証している「法定通貨」ではありません。
・暗号資産は、需給の変動などにより価格が変動することがあります。暗号資産の価格が急落したり、突然無価値になってしまうことにより損失が生ずるおそれがあります。
・暗号資産は、移転記録の仕組みが破たんした場合には、その価値が失われるリスクがあります。
・サイバー攻撃等により暗号資産が消失した場合には、その価値が失われるリスクがあります。
・暗号資産は、その秘密鍵を失う、または第三者に秘密鍵を悪用された場合、保有する暗号資産を利用することができず、その価値が失われるリスクがあります。
・当社が倒産した場合には、預託された金銭および暗号資産をお客さまに返還することができなくなるリスクがあります。
・暗号資産は、対価の弁済を受ける者の同意がある場合に限り代価の弁済のために使用することができます。
・当社でのお取引に係る売買手数料は無料ですが、当社の提示する売付価格と買付価格には価格差(スプレッド)があり、その差額がお取引に際してご負担いただくコストとなります。
・上記のリスクは、暗号資産のお取引に伴うリスクを全て網羅したものではございませんので、当社で暗号資産に関連するお取引を行うに際しては、当社がお取引の前に交付する説明書を十分にお読みください。

当社の情報
・会社名:LINE Xenesis株式会社
・住所:〒141-0033 東京都品川区西品川1-1-1 住友不動産大崎ガーデンタワー22階
・LINE Xenesis株式会社 暗号資産交換業者 関東財務局長第00017号
・所属する認定資金決済事業者協会:一般社団法人 日本暗号資産取引業協会
・お問い合わせ窓口はこちら