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暗号資産は人々の生活を大きく変えた一方で、匿名性が高く、海外への送金が容易であることから犯罪組織に悪用されるケースもあります。特に暗号資産を使ったマネー・ロンダリングは増加傾向にあり、これを防止することは国際社会での喫緊の課題となっています。

暗号資産を使ったマネー・ロンダリングの手法はますます巧妙化しており、個人が巻き込まれることもある他、場合によっては自分が加害者として加担させられることも。そこで本記事では、LINE BITMAX の金融犯罪防止担当部署の方に、暗号資産を使ったマネー・ロンダリングの実態やマネー・ロンダリングに巻き込まれないための方法についてお聞きしました。

暗号資産を使ったマネー・ロンダリングに注意

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——はじめに、マネー・ロンダリングの実態について教えていただけますか?

「マネー・ロンダリングとは、犯罪によって得られた資金の出所を分からなくするための行為であり、日本語では資金洗浄と訳されます。マネー・ロンダリングには様々な手法がありますが、古典的なものでは、犯罪で得た資金を他人や架空の銀行口座に送り、正当な方法で得た資金のように偽装するという手法がとられます。泥棒が盗んできたお金を知人に預けてこっそり保管してもらうような行為も、広義でのマネー・ロンダリングに該当します」

——近年、暗号資産を悪用したマネー・ロンダリングが、世界的に増加傾向にあると見聞きします。これにはどのような背景があるのでしょうか。

「従来のような銀行を介したマネー・ロンダリングに対する規制が進んだことが、ひとつの背景として挙げられます。規制が追い付いていない国も多く、国境を容易にまたぐ暗号資産は犯罪組織に狙われやすいといえます。また、暗号資産の取引は完全に非対面で完結するため、振り込め詐欺などの被害者を客観的な視点で注意したり、止めたりしてくれる人がいない点も、犯罪を引き起こす要因です。また、暗号資産取引所がマネー・ロンダリングの現場となることもありますね」

ますます巧妙化する投資詐欺

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——暗号資産取引所を使ったマネー・ロンダリングには、どのような手口があるのでしょうか?

「暗号資産取引所を介したマネー・ロンダリングには、犯罪の被害金や麻薬取引による売買代金等の犯罪収益が暗号資産取引所に入金され、暗号資産に換金された後に、プライベートウォレットやミキシングサイトなどに送金されるというものがあります。暗号資産の規制が緩い国の取引所で法定通貨に換金されたり、暗号資産で商品を購入して転売されたりすると、追跡が非常に困難になります」

——暗号資産を悪用した投資詐欺のようなものもあるのでしょうか?

「そうですね。従来のような振り込め詐欺で暗号資産取引所が使われる場合もあります。その実態をすべて把握するのは困難ですが、儲け話を装って暗号資産取引所のアカウントに入金を促したり、犯罪者が取引や送金を指示したりすることが推測されるようなケースは数多く報告されています」

——一般のユーザーが意図せず、マネー・ロンダリングに巻き込まれることもあるのでしょうか?

「これまで発生した問題事案を検証したところ、以前は明確な悪意を持った人物が、初めから犯罪に利用する目的でLINE BITMAXのアカウントを開設するといったケースが多くあったのですが、最近では傾向が変わり、犯罪に加担している認識のない、善意のユーザーがLINE BITMAXのアカウントを犯罪者に貸与していると思われるケースが散見されるようになりました。例えば、架空の投資話を持ち掛けられらたり、高額の報酬を約束されたりしたユーザーが、犯罪者に指示されるままにLINE BITMAXの口座を開設し、自己名義の口座に入金(入庫)された暗号資産を指定されたアカウントに送金してしまったと思われる事例が報告されています。このようなケースでは、詐欺被害者等からだまし取られた資金が暗号資産の形で善意のユーザーのアカウントに入金され、それとは知らずにユーザーが犯罪者に指示されるままミキシングサイト等に暗号資産を送金している可能性があります。また、既にLINE BITMAXアカウントを保有しているユーザーが犯罪者からこのような儲け話を持ち掛けられることもあるようです。そのような依頼を安易に受けてしまうと、知らない間に事件に巻き込まれたり、犯罪に加担したりしてしまうリスクがあります」

——具体的にどのような手口で投資詐欺が行われているのですか?

「時折、話題になる『国際ロマンス詐欺』でも暗号資産取引所が悪用されるケースがあります。マッチングアプリなどで知り合った外国籍の人から甘い言葉をかけられ、恋愛感情を抱くようになった後に投資話を持ち掛けられ、アカウント開設を誘導されてお金を振り込んでしまったといったものです。また、昔からの知り合いで、過去に儲けさせてもらった経験があるがゆえに信用してしまい、言われるがまま暗号資産を送金するうちに、相手と連絡がつかなくなってしまったという事例もあります。いずれにせよ、他人の指示のもとで振込や送金を行うことは、犯罪行為に加担してしまうリスクやご自身が詐欺の被害に遭うリスクがあるので絶対にやめてください。他人にアカウントを譲渡・貸与したり、指示に従って取引を行ったりすることにも同様のリスクがあります」

暗号資産を扱う際は防犯意識を高めて

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——LINE BITMAXではマネー・ロンダリング防止のため、どのようにして対応しているのですか?

「LINE BITMAXではKYC(本人確認)を徹底すると共に、すべての取引をモニタリングし疑わしいアカウントをブロックすることで、マネー・ロンダリングをはじめとした犯罪の防止に努めています。リスクの高いアドレスへの送金は、事前に遮断することもあります。例えば、最近もこのようなお知らせを出しています。

また、ユーザーに対して定期的に注意喚起をアナウンスしています。また、警察や銀行から情報提供を受けて、LINE BITMAXのアカウントに紐づいた銀行口座にお金を振り込んでしまったといった詐欺被害が発覚することもあります。ただ、LINE BITMAXのユーザーではない方の被害金が、LINE BITMAXに流入する場合もあり、そのような場合には取引所としてできる対応には限りがあるので、捜査機関との連携が重要になります(※)」

(※)例えば、犯人AがBさんに対して銀行口座への振り込みを依頼し、Bさんがそれに応じて振り込んでしまったとします。その後、犯人AがBさんのお金をマネー・ロンダリング目的でLINE BITMAXのアカウントに入金しました。その場合、BさんはLINE BITMAXのユーザーではないため、取引所はBさんの連絡先を把握できず、Bさんへ何らかの対応をすることができないというわけです。

——暗号資産を利用する際、ユーザー自身が高い防犯意識を持つことも、とても重要なことだなと改めて理解しました。

「今後もLINE BITMAXではユーザーの方々が安心して暗号資産取引を行えるよう、マネー・ロンダリング対策を徹底していきます。マネー・ロンダリングをはじめとした暗号資産関連の犯罪を防止するためのアナウンスも続けていきますので、防犯意識を持った上でご利用いただけますと幸いです」

(参考記事)
マッチングアプリで出会って800万円騙された!仮想通貨「国際ロマンス詐欺」に注意
暗号資産に関するトラブルにご注意ください!

Text/飯倉光彦(デカルトサーチ合同会社
Illust/アッシー(@Ashida_Assy
Edit/プレスラボ(@presslabo


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