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暗号資産関連のニュースを追っていると、いかにもジョークの文脈で作られたようなコインが一夜にして暴騰と暴落を繰り返すことがあり、時に大きな話題を呼びます。

インターネット上での“ネタ”として生まれた暗号資産は、「ミームコイン(meme coin)」と呼ばれ、そうした有象無象は人々から懐疑的に見られながらも、看過することができない存在感を示してきました。

ミームコイン(meme coin)はなぜ、人々の注目を集めるのでしょうか。本記事では、暗号資産の普及の過程を振り返りながらミームコイン(meme coin)について紹介します。

インターネット上で拡散するミーム(meme)とは

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ミーム(meme)とは、文化の中で人から人へと広がっていくアイデアや行動、スタイル、慣習などを指し、一般的にはインターネット上で拡散されるサブカルチャー的な“ネタ”として知られています。日本のインターネット文化では「ネタ画像」などと呼ばれることが多いですね。

ミームとインターネットの関係は深く、インターネットがユーザー同士の双方向の情報伝達を促進したことで、さまざまな形のサブカルチャーやミームが生まれる土壌ができました。

インターネット上で生まれ発展していった暗号資産にも、ミームの文化が深く根付いています。4chanやredditといったインターネット掲示板で、暗号資産関連のスレッドを見ると、暗号資産成金を揶揄するものや、中央銀行と暗号資産の対比を表現するものなど、さまざまな形で世相を風刺したミームが作られてきたことが分かります。

世の中を大きく変革するような技術の発展には、ミームが内包するユーモアやサーカズムも重要なのかもしれません。特に暗号資産は、中央銀行制度に対するアンチテーゼとしての意味合いを持つため、暗号資産の支持者たちがミームを通じて、自らの考えを表現するのはごく自然なことだったといえます。

ミームコイン(meme coin)の登場

ビットコインをはじめとする暗号資産の普及に伴い、多種多様な暗号資産が作られ、それにまつわるミームも数多く生まれたわけですが、2014年頃からミームの文脈で暗号資産が作られるというトレンドが生まれました。

その定義や線引きは難しく、ミームコインと呼ばれる暗号資産は数多くありますが、中でも2014年にポーランド出身のソフトウェアエンジニアであるビリー・マーカス氏が開発した「Dogecoin」は特に有名なミームコインのひとつといえるでしょう。

2021年1月にはイーロン・マスク氏がサポートを表明したことでその価格が急騰し、同年4月は時価総額が5兆円を超えるほどに成長。世界中から脚光を浴びました。

そんなDogecoinはビットコインのコードをコピーして柴犬のアイコンをあしらえただけのものであり、開発当初はマーカス氏自身も「for sillies (くだらないもの)」と称しています。

しかし、暗号資産市場の成長に乗じてその価格は上昇していき、どういうわけかマスク氏の庇護を受け、世界で最も有名なミームコインとなったのです。

ミームコイン(meme coin)になぜ価値がつくのか

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Dogecoinの他にも、バブル相場で乱高下するミームコインは数多くあります。

例えば、イーサリアムの共同創業者であるヴィタリック・ブテリン氏が大量保有していたSHIBA INUトークン(Dogecoinに対抗して作られたミームコイン)。こちらは2021年5月初頭、1週間ほどの期間で1000%を超える暴騰を記録しました。

ミームコインに国境の概念はなく、日本でもモナコインのように国内取引所への上場を果たした事例があります。

風刺やサブカルチャーの文脈で“ネタ”として作られたミームコインに、なぜこれほどまでの価値が付くのでしょうか。

「NewStateman」の編集者であるウィル・ダン氏は、同メディアの記事“Is the Dogecoin bubble as irrational as it looks?”で、ミームコインへの熱狂に警鐘を鳴らしつつも「ファン意識が形成されやすい点」「コミュニティ意識や連帯感が形成されやすい点」を指摘しています。

暗号資産に限らず、インターネット上での連帯感がある種の熱狂に繋がることは多く、2ちゃんねるの書き込みから始まり書籍化や映画化までされた「電車男」や、Twitterから各種メディアへと横断していった「100日後に死ぬワニ」など、その例は枚挙にいとまがありません。

ミームコインが非合理的な価格変動を示す背景には、このような「インターネット上で形成される熱狂がある」といわれているのです。

ビットコインドミナンスレートとの関係

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バブルなど暗号資産の歴史を振り返ってみると、新しいトレンドが生まれる際に、それを風刺するようなミームコインが数多く生まれ、盛り上がりを見せる傾向があります。

2017年のICOバブルや2020年のイールドファーミング(Yield Farming)の際には、ビットコインドミナンスレート(暗号資産全体の市場価値のうちビットコインの市場価値が占める割合)が減少し、ミームコインを含む、その他の暗号資産へ大量の資産が流入しています。

ミームコインとビットコインドミナンス(暗号資産市場占有率)レートとの相関に関しては、現状では定まった評価はありませんが、暗号資産トレーダーたちの中では、重要な指標のひとつと考える人も多くいます。「CoinMarketCap」などで、その相関を追っていくと新たな発見があるかもしれません。

また、LINE BITMAXで取り扱っている通貨とビットコインとの相関については「暗号資産同士は似た動き?」で分析を出しております。

まとめ

今回は、暗号資産の中でも一風変わった存在感を示すミームコインについて紹介しました。ミームコインは、ボラティリティが非常に高く、一夜にして大金を失う恐れもあるため、相応のリスクを覚悟の上で購入・利用する必要があります。また、恣意的な扇動行為や誇大広告も氾濫しているため注意しなければなりません。

一方で、暗号資産の成り立ちと発展に深く影響を及ぼしてきたミームコインは、暗号資産のトレンドを把握する上では、興味深い存在であるといえます。今後もミームコインはいろいろな形で暗号資産業界やそれを取り巻く世相を表現していくことでしょう。

参考
https://www.newstatesman.com/business/finance/2021/04/dogecoin-bubble-irrational-it-looks

Text/飯倉光彦(デカルトサーチ合同会社
Illust/アッシー(@Ashida_Assy
Edit/プレスラボ(@presslabo


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