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クリプトカレンシーアナリストの田中です。

昨今、暗号資産は再度世界中で盛り上がりを見せています。
ビットコインやイーサリアム等の主要暗号資産では、昨年末より高値更新を続けており、2月末には一時、ビットコイン(BTC/JPY)は600万円、イーサリアム(ETH/JPY)は20万円を超える水準となりました。

一部の調査会社の見解として、昨年よりビットコインのマーケットに参入する機関投資家の増加に伴って、購入・ホールドされるビットコイン量が増えていることが報告されています。
非流動的となるビットコイン量が増加しており、マーケットでは需要過多の状態が継続していることから、潜在的な価格上昇圧力になっている可能性があります。

また、先月はテスラ社のビットコイン投資を皮切りに暗号資産価格が急騰する局面がありましたが、その他バンク・オブ・ニューヨークメロンの暗号資産カストディ進出、ブラックロック社の暗号資産投信が話題となりました。

直近ではゴールドマンサックス社の暗号資産トレーディングデスク再開の動きが報じられたり、シカゴオプション取引所(CBOE)よりビットコイン上場投資信託(ETF)の上場申請があったりと、米国の伝統的な金融機関も暗号資産に着目して、デリバティブを含む仕組みの構築が急ピッチで進んでいるように見受けられます。

直近の相場状況

3月頭の時点ではBTC/JPYやETH/JPYに関しての上昇局面は一服しています。
上記の理由を背景としてか底堅い推移を継続しているものの、方向感が見えにくい状態となっています。

下図左:BTC/JPY 下図右:ETH/JPY

image2021-3-5_3-45-28

ところで上のチャートですが、見比べるとBTC/JPYとETH/JPYの両ペア共、似た動きをしているように見えますね。
BTC/JPYとETH/JPYを両方持っている場合は高い価格変動リスクにさらされるようにも思えます。

先月、他のアセットクラスとビットコインの比較をする事で、複数資産を持つ場合の分散投資に組み入れる際の有効性について紹介しましたが、今回はLINE BITMAXで取り扱っている暗号資産同士においてはどのような関係があるのか確認をしてみました。

暗号資産同士の相関

ビットコインとの相関

下図:ビットコイン円と当社取り扱い暗号資産(BCH/JPY,ETH/JPY,LTC/JPY,XRP/JPY,LN/JPY)との、日時価格変化率をプロット(2020/1/1〜2021/3/2)

BCH/JPY

lyr_BCHJPY

ETH/JPY

lyr_ETHJPY

LTC/JPY

lyr_LTCJPY

XRP/JPY

lyr_XRPJPY

LN/JPY

lyr_LNJPY

対BTC/JPYでは、ETH/JPY、ビットコインキャッシュ(BCH/JPY)、ライトコイン(LTC/JPY)とはそれなりに強い相関があり、似た動きとなる事が多いようです。
一方でリップル(XRP/JPY)との相関は高くなく、リンク(LN/JPY)に至っては無相関であるように見えます。

リップルに関して

リップルはなぜ他の暗号資産と相関が高くないのでしょうか。
直近30日のデータから相関の強さを表す決定係数(Corr)を計算したものの推移をプロットしました。

下図:XRP/JPYと当社取り扱い暗号資産との30日相関推移

xrpcorr

昨年10月頃から、各暗号資産との相関が徐々に低下しているように見えます。
昨年後半に、保有者へのSPARKトークンの付与が行われる事が話題になったり、米証券取引委員会(SEC)から提訴されたりと、リップルの独自の要因で乱高下が発生した事が原因として考えられます。
試しに、SECの提訴がニュースとなる前の、11/20以前のデータでBTC/JPYとの相関を検証しました。

下図:BTC/JPYとXRP/JPYの、日時価格変化率をプロット(2020/1/1〜2020/11/20)

lyr_BTCJPY_xrp1220

イベント前はBTC/JPYと正の相関がありそうです。
直近のSEC問題のために相関が低くなっているように見受けられますが、問題が解決に向かうにつれ、またBTC/JPYとの相関が強まる可能性も高いと考えられます。

リンクに関して

一方で、リンクに関してはどの暗号資産とも相関がありません。ビットコイン以外も下記の通り。

下図:LNと当社取り扱いの暗号資産(BCH,ETH,LTC,XRP)との、日時価格変化率をプロット(2020/1/1〜2021/3/2)

aboutLN

スナップショットの他、XRP/JPYと同様30日の相関を検証してみましょう。

下図:LN/JPYと当社取り扱い暗号資産との30日相関推移

LNcorr

リンクに関しては、期間全体を通して他の暗号資産と相関がない事がわかります。

まとめ

主要な暗号資産同士では価格動向が似ている事が多いですが、暗号資産によっては独自の値動きを維持していたり、独自のニュース等で動きにはばらつきが生じたりすることもあるようです。

暗号資産投資の中でもリスク分散を図るなら、値動きの傾向が異なる複数の暗号資産に投資するのも一つの方法かもしれません。

※当記事は2021年3月3日時点の情報に基づいて執筆されたものです。

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